ダイエーの碑文谷店に行った帰りにオーガニックマフィンの店に寄った。
⇒碑文谷裏手にあるオーガニックマフィンを扱うお店の味と値段について
お腹がまったく空かずに、夕飯まで少し時間があったので徒歩で自由が丘まで帰ることにした。帰り道に碑文谷ダイエーの裏手の方、こんな場所に公園があったのか?
という疑問よりも、この場所を歩いたことがないので公園があることなんか知るはずもない。2歳の長男は眠る寸前だったが、公園を発見するや飛び起きて走って行った・・・
ここはどこなのか?
碑文谷の裏手はあまり住んでる人以外は、利用する人が少ないんじゃないかな?ここ目指してくる人が居るとも思えない。ある意味謎が多そうな感じがした。
外から見た感じとして、どんな公園なのか良く分からない。遊具で遊ぶことをメインにした公園なのか。それとも自然探索的なことを目的とした場所なのか。
いずれにせよ、子供たちのテンションは高く「行かない」という選択肢は無さそうだ。
仕方がない・・・ ひと遊びしてから帰ろう。お腹も大して減っていないし、こんなときこそ子供達と遊んで帰ることでカロリー消費にもつながる。
それに、公園の名前が「雀のお宿」という名称が付くがゆえの期待感みたいなものが存分にあったのも確かだ。
久しぶりに興味をそそる場所に来てしまったのかもしれない。
雀のお宿緑地公園園内
園内は思った以上に静かだった。平日の夕方16時過ぎ、まだまだ元気な子供の声が聞こえてきても良い時間帯ではある。
あんまり人気のない公園なのだろうか?とりあえず遊具のようなものがないか、園内を散策してみる。
園内で見られる鳥の種類が描かれた案内板みたいなものがあった。バードウォッチングの中にスズメが入っているのが何だか笑えてしまった。
息子が走って行った先には遊具らしきものが見えてきた。ここには二組の親子の姿が見える。とりあえず、遊べる遊具がどんなものか試してみよう。
結構、難易度が高い遊具がある。5歳の娘にとっては、問題なく遊ぶことが出来るだろうが2歳の息子はとてもここで遊べる程の体力も、持久力も身長も足りない。
これも無理だ。こんな丸太をジャンプで飛び移って行けるような跳躍力が2歳のこどもにあるはずもなく、小さい子供向きの公園ではないのかもしれない。
こんなところにもいるのか? ワンパラことわんわんパラダイスのおかげで2歳の息子にも楽しめる遊具があった。勝手にワンパラなんてパチンコみたいな名称を付けてしまったが、実際には何て言う遊具なんだろう?
流石にワンパラにずっと乗っている訳にもいかず、息子はまた走り出した。まー園内ならば車にぶつかる心配もないし、人が多くないので安心だし、好きなように走らせておくことにした。
広場ではサッカーに勤しむ小学生たちがいた。この公園は意外に広そう。
奥に竹林が見える。こんな立派な竹林のある公園自体が珍しい、息子は竹林の方向に切り替え走りさって行った。
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雀のお宿緑地公園の由来
この雀のお宿緑地公園があった一帯には、昭和初期まで目黒でも有数の竹林だったらしい。しかもここで良いタケノコが取れることでも有名で、この竹林には無数の雀が住み着いた。
雀は、朝はどこかへ飛び去ってしまうが、夕刻になると群れをなしてこの竹林に戻ってくる。それが元で、地元の人は「雀のお宿」と呼ぶようになったのが由来ということだった。
元々、この土地一帯は角田さんという方の所有地だった。角田さんはこの地に一人で生活されていたが、死後は国にこの土地を返したいと考えていた。角田さん没後には、この一帯を目黒区が借り受け、雀のお宿緑地公園として人々がひと時の安らぎを得られる憩いの場として使われるようになった。
この竹林ロードを超えた先に古民家があり、この古民家が角田さんの家だったかは分からないが、日中は古民家見学をすることも出来るよう。
たまたま入った公園に、このような経緯があったことを深く考えてしまった。自分が土地の所有者だったら、土地を国に返すという発想にはならないな・・・とか。
素晴らしいお考えの方のおかげで、今私はこの公園内で癒されているのだと再認識するのだった。
竹林ロード
息子が走って行く方向に、私も吸い寄せられていった・・・
左右に見事な竹が伸びている。何で竹はここまで長く伸びるんだろう、見事な光景だった。
結構気さくな感じで書かれた看板を目にし、実際に竹の子を取っている人間を見かけたら、気軽に注意して済むような話ではないだろうと思う。
れっきとした泥棒だし、そのことよりもここで実際に竹の子が取れることに驚きを隠せなかった。都内のしかも高級住宅街の一角である目黒区内に、こんな場所も残っているんだと変な感覚に襲われた。
この公園への違和感は、こんなところから来ていたのかもしれない。
しかし見事な竹林ロードだ。ここに来るだけで、なんだか神秘的な気持ちにさせられる。こんな自然豊かな空間を残してくれた目黒区に感謝しよう。
この先を抜けるとどうやら、古民家に着くようだ。この一帯だけ昭和初期にタイムスリップしたかのような感覚を味わうことが出来る。
ちょうど、公園の突き当たりには古民家があり、その手前で休憩出来るベンチが備え付けられている。昔はこういった建物が一般的だったようだ。
覗いてみると、確かに昔の昭和を感じさせる古民家で、雰囲気が物凄い伝わってくる。一つ残念なことは、この古民家の屋根は瓦葺ではなく、トタン屋根ということらしい。
この日は開放時間が過ぎていた為、中に入ることは出来なかったがこの公園の神秘的な雰囲気に触れられただけでも価値があったと思う。
まとめ
たまたま入った公園にしては、想像以上に素晴らしいひと時を過ごせたと思う。昭和にタイムスリップしたかのような竹林一帯に、自然の素晴らしさを再体験されられた感覚だ。
知らないだけで、この他にも素敵な公園は数多くあると思う。
何よりもこの公園の出来た経緯を知り、角田さんに感謝の意を示して今回は幕を閉じよう。
アクセス
住所:〒152-0003
東京都目黒区碑文谷3-11-22
電話:無し
営業時間:
定休日:無し
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