自由が丘の怪しい雑居ビルにあるアティックで本格タイ料理を食べる!!

クルンサイアムxアティック看板

かみさんがどうしてもタイ料理を食べたいと言い出した。

困ったものだ・・・何故なら私はタイ料理が苦手だからだ。苦手というよりも、食べず嫌いと言った方がよい。何となくだめなんだな。ナンプラーの香りが原因なのか、最後にタイ料理を食べたのはもう10年も前のことになる。

そうは言っても、今日はどうしても食べたいらしい。

元々はかみさんも、私と同じでタイ料理が苦手だった。タイ料理というより「辛い」料理全般が苦手なようで、一回も辛い料理を一緒に食べに行った記憶がない。

ところが、この間娘の幼稚園のママ友と一緒に行った「クルンサイアム」というお店が、彼女の「タイ料理感」を根底から覆らせたらしい。完全にハマってしまったようで、時折無性に食べたくなるようだ。

とは言っても、娘は5歳・息子は2歳になったばかり・・・

この二人の子供たちにタイ料理が到底食べられるとは思えない。違うものを食べようと提案するも、「辛くないから大丈夫!!」の一点張り。どんだけ言おうが無駄そうなので、10年振りのタイ料理をクルンサイアムで食べることになった。

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目次

クルンサイアムとはどんなお店?

アティックメニュー

お店の成り立ちを見てみると、20世紀初頭のタイの街バンコクで、西洋とタイの文化が織り交ざったお屋敷があった。毎晩のように異文化交流が行われたその屋敷はやがて、「タイの食卓クルンサイアム」というレストランになったそうだ。

タイ国内の有名ホテルで修業を積んだタイ人シェフ達が、もてなす本格タイ料理が味わえるお店がクルンサイアムなのだ。

店舗数は3月に渋谷店がオープンしたので都内に7店舗(渋谷、六本木、中目黒、自由が丘×2、吉祥寺、大井町)あり、すべて主要な都市にお店を展開している。

公式ホームページには11店舗と記載があったが、7店舗しか確認できなかった。

とにかく日本人好みに変えたタイ料理ではなく、本場のタイ料理が味わえるお店ということだ。

私自身はなおさら不安が募る。日本人向けに味付けを変更しているんであれば、まだ食べられる自信があったが本格タイ料理とは・・・ 本当に食べられるんだろうか?

アティックへ到着

クルンサイアムxアティック

自由が丘に店舗は2つあり、自由が丘店はお店がかなり狭いということで、今回はもう一つの店舗へ行くことにした。お店は駅北口から徒歩1分、私の住んでいる場所からも徒歩5分も掛からない場所にあった。

というよりも店舗の入っているビルを見た瞬間に、「このビルの中にあるの?」素直に驚いた。

いつも出勤時、帰宅時に通る雑居ビルの4階にお店はあった。1階はスナック、2階にはバーがあり、4階にクルンサイアムxアティックがあるようだ。

何故か自由が丘にあるこのお店だけ、店舗紹介に「アティック」としか書かれていない。

雑居ビルの階段

お世辞にも綺麗とは言えない、妖しい雑居ビルを登っていく。時間は日曜の午前11時25分、ランチ前のお店もオープン前という中途半端な時間帯。

この日も夏の炎天下に東京の最高気温は36℃を記録した。雑居ビルに着いた時点で体中から汗が噴き出す。

4階クルンサイアムお店前

営業開始3分前にお店に着いた。当然まだCLOSEDの看板がぶら下がっており、私たち以外は誰も来ていなかった。ただ、1分後位に30代後半くらいのカップル(夫婦か?)がやってきて一緒にオープンを待つ。

どうやらアティック、いやクルンサイアム自体が、かなり人気のあるお店らしく早く来ないとすぐに店舗は満席になってしまうらしい。

汗が止まらない中、やっとのこと店員さんが降りてきた。

「いらっしゃいませー!!」

おそらく地肌の色合いからタイの方だろうとは察しがつく。本場タイ料理が味わえると言うこととスタッフはすべてタイ人の方らしい。本格的なお店なんだと改めて身構えてしまった。

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4階に上がる階段には空が見えるガラス張りの状態だ。もうこの時点から冷房がガンガン効いているので、少し落ち着くことが出来る。この雑居ビルにあるお店とはどんな雰囲気なんだろう?

食べ物の好き嫌いということではなく、どんな店なのかということ自体がとても気なってしょうがない。

アティックのコンセプト

「タイのどこかの屋根裏部屋で旨い料理に舌鼓」

当店は、自由が丘の中心のちょっと謎めいたビルの4階から広がる異国情緒たっぷりの店内です。
タイ人スタッフとの楽しいコミュニケーションができるカウンター席、
テーブルを囲んでゆっくり食事が味わえる屋根裏のような部屋。
お好きなスタイルで本格タイ料理をお楽しみください。 参考:クルンサイアム公式ホームページ

まさか雑居ビルの5階に、しかもスナックやバーのある雑居ビルは、休日のランチに家族で出かけるお店とは程遠い。確かに謎めいたところしか感じられなかった。

タイのどこかの屋根裏部屋を再現したアティック

アティック店内

OH!!

叫んでしまうのも仕方ない。確かにタイの屋根裏部屋を忠実に再現したと感じられる空間。

店員さんはみんなタイ人なんだな。丁寧な対応で店の奥のカウンターを案内してくれた。かみさんは実はこのビルの6階にある個室を利用したかったらしい。まったく雰囲気が違うようだ。

残念なことに12時から予約が入っているらしく、私たちはカウンターで食事を済ませることにした。5歳の娘は良いにしても、2歳のチビは気性が激しい。ここでグズらないことを祈るだけだ。

アティックカウンター

かなり店内は雑多な感じがするが、汚いという訳ではない。一瞬ここはタイなんじゃ?と思わせる空間になっている。私はタイ料理どうこうではなく、冷房の効いたこの部屋に入れたことだけで十分満足だった。

アティックメニュー1

外の熱気と日々の疲れのせいか、私はあまり食欲がなかったので、カノムバン・ナームーをまず注文する。これはエビのすり身とひき肉をパンに塗りこんで油で揚げたものだ。これならチビでも食べられる。

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かみさんはこれが食べたかったらしい、タレー・バッポン・カリーは辛いのが苦手な人でも食べることが出来るエビや野菜を使い、卵でとじたカレー。これが食べたくてしょうがなかったみたいだ。メニューには唐辛子の本数の記載があり、これが辛さを表す

このカレーは1本なので、かみさんいわく子供でも十分食べられるらしい。本当か?

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娘は麺好きだけにパッ・タイを注文する。

これは辛さ0なので娘でも十分に食べることが出来る。私はいいとしても、娘とチビが本当に食べられるか、様子を見ながら注文することにした。

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注文を済ませるかどうか位で、気づけば店内は満席になっていた。あまり席数の多いお店ではないが、オープンしてから10分足らずの時間を考えると、やはり人気のあるお店ということが分かる。

私はこのお茶が本気で好きになった。これのおかわりばかり飲んでいたせいか、お腹が減らない。何よりもカウンターテーブルの傾き方がハンパじゃなかった

これもお店の味ということにしておこう。

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シェフは注文の料理を次々と素晴らしい手さばきで、淡々と作り上げていく。決して広いとは言えない厨房の中でも、よくこれだけの注文をさばけるもんだ。そうこうしているうちに、私たちの注文した料理が運ばれた。

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注文したタイ料理の登場

カレー

一番初めに出てきたのはカレーだった。思った以上に美味しそうな盛り付けに、かみさんの言ってたことは間違いじゃなかったんだなと見た目だけで思ってしまう程、うまそうだ。

実際に食べてみると、自分の想像している味と違いとても美味しい。今まで何で毛嫌いしていたのかサッパリ分からないが、食べず嫌いは時間の無駄を象徴する料理の一つになった。

濃厚な味と、ほんの少しピリ辛なところが何ともバランスが良い。

チビが食べられるか分からなかったが、少し上げてみたところ、気に入ったようでひたすら食べている。かみさんも笑顔だ。この料理は2人に任せよう。

エビのすり身

次に来たのは、エビのすり身+ひき肉+パンを揚げたものだ。

これもサクサクとしていて、とても美味しい。だれでも食べられる美味しさなので、タイ料理がダメな人も問題ない。一緒についているハチミツみたいなものを付けると、甘い味わいに変わるんだが、私はそのまま派が良い感じ。

私・娘・かみさんで食べる。チビはカレーに夢中で、まったく興味が無いらしい。

ビーフン

最後に来たのは、娘でも食べられそうなビーフンだ。もやしにニラ、桜エビがビーフンの上に乗ってる感じ。娘に取り分けた後に、一口食べてみたところナンプラーの香りが強いせいか、娘は箸を止めた。

かみさんは美味しいしか言わない。本当にここの料理にハマっているんだな、私はナンプラーのニオイと桜エビの感じがどうも苦手だった。

初めの2つの料理が良かった分、最後のビーフンだけは昔の苦手な感覚を思い起こさせてしまうものだった。

チビは結局カレーの8割を食べきって、このビーフンにも手を出している。将来大きな戦力になることは間違いないだろう。

12時から個室を予約しているお客さん達がやってきた。個室はこの上の5階にあるのだろうか?一度見てみたい衝動に駆られる。

娘がトイレに行きたいということで、案内されたのは上の階だった。

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5階は個室ではなくトイレだった。どうやら個室はこの上の6階にあるようだが、中を見ることは叶わない。今日は諦めてまた次回来ることにしよう。

6階の個室は異空間

この雑居ビルは築40~50年を超えていると思われる程、老朽化が目立つ建物だ。かみさんの話では6階にある個室は本当に異空間で居心地が良いらしい。公式ホームページを見るとこんな感じだ。

異空間

Photo:クルンサイアムホームページ

確かに、4階とは雰囲気がまったく異なる。この雑居ビルの中に、こんな空間が存在すると誰が想像出来るだろうか。今日の料理を食べてみて、タイ料理の素晴らしさまではいかないが、少なくとも苦手意識はなくなった。

また次回訪れる際には、予約してから食べに来ようと思う。

まとめ

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外見の見た目では、他の店舗に一日の長があるかもしれないが、個室を見た瞬間にアティックが一番居心地がよさそうな気がするのは確かだ。

店を出てからも、かみさんはしきりに「今日食べた料理は最高だったね!!」と娘に語りかけていたが、娘はタイ料理が苦手みたいだ。ほとんど箸をつけていない。

店内は満席、特に女性に人気があるのか私以外に男性は、初めに並んだ時にいた人だけだった。私たちの後から入ってきた人たちも、30代くらいの複数の女性達。

男というよりは、女性達には堪らないのがタイ料理なんだと勝手に思っている私がいた。

アクセス

クルンサイアム アティック自由が丘

住所:〒152-0035

東京都目黒区自由が丘1-13-13

KAWABE BLD4F

電話:03-6421-3677

営業時間:11:30~15:00(ランチ)

17:30~23:30(ディナー)

定休日:不定休

業態:タイ料理

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