自由が丘に移住してから、かれこれ13年が経つ。
結婚してからこの地で暮らすようになったわけだが、今振り返ると大きな決断だった。
何よりも私の頭を悩ませたのが自由が丘という土地の不動産事情。
自由が丘は「住みたい街」として今でも人気は根強く、他地域と比較して土地代並びに居住費用が高い。いや高すぎる。
街の魅力にとりつかれ、この地に住むことを決めたわけだが、当初はこのバカ高い費用をどう工面するかが難題だった。
私は義理の両親に色々とアドバイスをもらうことができたから良かったものの、そうでなければ自由が丘に住むのは不可能だったかもしれない。
なので本記事が参考になる人は、以下悩みを抱える方に向けたものになっている。
・自由が丘近辺の中古物件を買ってフルリノベーションを計画中のひと
・自由が丘に出店予定の若手オーナー
・家を買うなら新築?中古?迷って決められないお父さん
・親も高齢になって、所有している不動産の行方が不安な二代目
・第2の収入源獲得のために不動産を購入予定の男女
・自由が丘で賃貸マンションを探しているが高すぎて手が出ない女性
これから自由が丘に住む予定の人、お店を出店予定のオーナー、すでに自由が丘に住んでいるけど相続に頭を抱える人等、
不動産関係でお悩みの人すべてにおすすめしたいのが本日紹介するコンスピリートさん。
個人的に興味のある分野でもあったため、今の市況を含め取材をさせていただいた。
自由が丘で不動産相談するならコンスピリート
自由が丘駅南口改札より徒歩4分、スイーツフォレスト横道を入った突き当り左手ビルにあるのが株式会社コンスピリート。
見た感じは「不動産屋さん?」というのが第一印象。
不動産屋という雰囲気を一切感じさせないオシャレなオフィス。
ここは取材前のイメージと大きく乖離していた。
コンスピリートさん(以下コンスピリート)は2007年11月に創業してから順調に業績を伸ばし、人員が増えるたびに場所を変え2020年11月に自由が丘に移転してきたばかり。
自由が丘で営業をはじめて、まだ1年経ってないわけだ。
しかも、昨年は新型コロナウイルスの発生・流行期という、かなり厳しい時期の移転。
純粋になんで?という疑問もある。
今回の取材はコンスピリートの代表取締役である村上さんに直接話をお伺いすることができた。
話の流れとしてはコンスピリート社の事業内容、自由が丘移転の理由、最近の不動産事情の流れで話を進めることにした。
コンスピリート沿革
2007年創業のコンスピリートは、今年14年目を迎える不動産全般を取り扱う会社。
事業内容を細かく分解すると、以下6つの項目に分けられる。
1. 賃貸管理及び、建物管理
2. 不動産の仕入れ販売及び売買、仲介
3. 賃貸仲介業
4. 建築設計、内装工事業・リノベーション事業
5. 相続に関するコンサルタント業務
6. ナノゾーンコート認定施工販売店
創業当初は建物管理がメインだったが、顧客の要望に応えていくうちに取り扱う事業も増えていったとのこと。
以降、オリンピック特需におけるインバウンド対応、リノベーション事業への本格参入等、事業規模が大きくなるにつれ人員も増えた。
オリンピック前の不動産市場がかなり激アツだったことも事業伸長の後押しとなり、この時期以降に来店客数が増えたためアクセス性を考慮して恵比寿へ移転。
それからも順調に業績を伸ばし、業務拡張による人員増員により2020年10月、自由が丘に本社を移転した。
事業が増えればそれに必要な人の数も変わるし、所帯の規模も大きくなる。
業績も順調に推移し、現在は40名を超えるまでになった。
自由が丘移転の理由
素朴な疑問だったのが、なぜこんな大変な時期に自由が丘へ移転を決めたのか?
その理由は2つある。
・リノベーション事業と街との親和性の高さ
・時間効率と利便性
自由が丘の雰囲気が好きだったということ前提にありつつ、
1番目の理由としてコンスピリートは、リノベーション事業に力を入れていこうと考えている。
雑貨やインテリアを扱う店が多く、繁華街としての恵比寿よりも「生活」「くらし」が近い自由が丘は、自社のリノベーション事業を伸長させていくのに、適した地域だった。
また、コロナ渦で出勤頻度の高い従業員が東急東横線沿線だったことも結果として後押しになった。
不動産業界はフルリモート化するのが難しい。理由は、現状郵送物などの「紙」への対応(郵送物、FAX、捺印等)をゼロにすることができないため。
なので、該当スタッフの通勤時間圧縮させることができ、且つ街のネームバリューと利便性を考慮して考えると自由が丘以外の選択肢は考えられなかった。
店内は通常のオフィスというよりは、開放感のあるオープンスペースになっている。
その理由は対顧客だけに向けたものではなく、日々働く社員に向けてのものでもある。
こんな状況でも、出勤したときくらい楽しめるよう居心地の良いカフェのようなイメージに。
お客さん目線で見た場合、これだけきれいなお店であればある種「警戒感」みたいなものも薄れるだろうし、働く側としてもこんなオフィスだったらモチベーションアップにつながると思う。
世間的には厳しい状況が続いているが、そんなときでも前を向く姿勢が大切だと改めて感じた。
コンスピリートの強み
私が直接取材してみて感じたコンスピリートの強味は2つあると思っている。
1つ目は顧客提案力、2つ目は顧客と適切な距離を保てること
顧客提案力については、管理会社スタートでこれだけ事業を伸ばしていけているということは、純粋に多くの顧客要望に応えているからとも言い換えることができると思う。
私も会社員としてスタートアップに近い状況から100人規模の会社になるまでを経験しているので、中の様子がある程度理解できる。
やってる人たちは相当シンドイ思いをしていることだろう。
でも、既成概念にあまり囚われることなく働き手が楽しんでやっている部分があるからこそ、新しいアイデアや試みも出るのだろうし、それが業績となって結果につながるんだと思う。
2つ目はマインドに近い話になってしまうが、1つ目の強味につながる話でもある。
結局のところ、私が思うに不動産は取り扱う商品が高額なだけに担当してくれる「人」の能力に依存する部分が大きいと思っている。
これは単純に専門的な資格や能力の高さがあれば良いという話ではなく、きちんとした考え方を持ったうえで顧客と適切な距離感を保って応対できること。
言葉にすると難しいが、駆け引きの上手さとか計算の速さとか、そういうことともちょっと違う。
経営理念の一つに「戦わない姿勢」という項目があり、取材前に読んだときに言葉の意味が分からなかったがその言葉に凝縮されているような気がした。
この言葉をもう少し開いていくと、以下のシンプルな内容に落ち着く。
『お客様がほしいものを提供すること』
文字にすると当たり前だろという話になるが、これを守って行動することは相当難儀だったりするもんだ。
こと不動産業界についてはその傾向が根強く残っているとのこと。
短期間で成約させる必要がある物件があったとして、本来求めていない人に売りつけようとする業者が多いのがこの業界。
私も過去の引越し経験や売買時に結構なゴリ押しをされた経験があるし、それが続くと探すこと自体が嫌になる。
村上さんは体育会系の中で育ったが、それが肌に合わない部分でもあったとのこと。
顧客目線で感じたところで言うと、コンサルタントというよりはコーチというポジションにいる感じかな。
上から提案してくるというよりは、ともに走ってくれる伴走者のようなスタンスで寄り添ってくれるイメージ。
他の不動産屋さんとの差異化になってる部分だと感じた。
現在の不動産市況と今後の見通し
そもそもコロナウイルスの影響で不動産市況はどう動いているのだろうか?
私は都心部は相当打撃があるように感じていたが、実情はそうでもないらしい。
その辺の実態を伺いつつ、最近ニーズが高い「相続」「リノベーション」と話を続けていく。
コロナ前後での変化
コロナウイルス発生初期はリモート化が進むことで、一気に地価崩壊が起きるとの見通しが多かった。
実際にあれから1年以上が経過し、世の中は引き続きコロナ渦中であるものの、都内の物件価値は上昇傾向とのこと。
意外にも都心は売買する不動産がないほど活況らしい。
私の知り合いのお父さんが新しく家を建てるために、古い家を売りに出したわけだが結構な価格で買い取ってもらえた話は本当だったのか。
都心以外で関東近郊で人気急上昇中のエリアなのが、湘南・辻堂・平塚・茅ヶ崎付近。
なぜそうなるのか?
東京エリアへ近づく人は、会社に行かざる負えない人たち。
いっとき、在宅ワークで凌いでいただけで基幹業務はやはり出勤しなければ不可能な会社も多く存在する。
都心から離れていく人たちは、完全リモートワークで働ける人たち。
快適さを重視して広さを求めたり、ゴミゴミした都会から離れてより自然豊かな場所に生活拠点を移す。
私の本業職種のデザイナーも、都内から離れ海が見える地域へ転居した。
この二重のうねりが起きてるので現在の不動産は動きが絶えないとのこと。
相続問題
2025年問題等、成熟社会日本が抱える大きな問題の一つに「相続」がある。
今の国の現状として相続税を高く取る、控除金額は確実に減っていく傾向にある。
一番大事なのは、そのことをきちんと知っておくこと。なので、亡くなる前の相談が非常に増えてきている。
亡くなってからの相談は、もうどうすることもできないから。風潮的によくなってきたのは相続する側、される側も考えるようになってきていること。
払うべきものは払わないといけないが、事前に対策できることも多い。
投資・相続関係の相談に関しては専門性が高い分野だけに、村上代表含め4名の有資格者が対応している。
亡くなる前、亡くなる後で必要な知識も変わってくるが、私の母も高齢になり他人事ではなくなっている。
取材とは別に今度相談してみようかな。
活況のリノベーション
最後コンスピリートでも特に反響の高いリノベーション事業について、具体的な施工例をお見せしよう。
ビフォーアフターの形式を2事例と、実際に形にする前のイメージ画像をお見せする。
管理会社からスタートしているので、アパート等の大規模修繕も行っていた。
その流れで建設免許を取り、工務店のようなことをできる状態にしていた。
お客さんからの要望でも多かったものは、古いマンションを買って自分の好きなようにリノベーションすること。
お客さんに好評だったこともあるが、実際は社員の方も楽しんでできたことが成功の要因。
リノベーションに投資しようという国の姿勢も後押しとなり、今は活況になっている。
ヨーロッパでは、古い(ヴィンテージ)ものをリノベーションして新しい価値を付与するのが当たり前にある。
ヴィンテージなので、新築よりも高い価値にできるものもある。
日本はどうしても、新築・築浅物件のみが取り沙汰されて古いものはあまり見向きもされなかった。
人が減っていく日本において、今までのようなスクラップアンドビルドを続けるのは正直しんどいしエコじゃない。
中古を買ってフルリノベーションするのが、今の社会的な流れになりつつある。
なので価格もそのニーズに比例して高くなってきている。
新築思考が強かった日本人も価値観が変わって、中古でも良いという変化が起きている。
自由が丘は古い建物でもヴィンテージテイストであるものが多い。
自由が丘の街全体が新しく建てるというよりも、今のものを活かして新しいものを生み出そうとする気風がリノベーション思考にマッチしていると思う。
現在はコロナの影響で、イベントも打てず大きくは動けてはいないが、今の状況が落ち着いたら具体的なイベントを打っていく予定。
その日が来るのが楽しみだ。
自由が丘移転1周年イベント案内
11月24日で自由が丘移転1周年を迎えるコンスピリートさんは、下記日程にてイベントを開催いたします。
詳細はこちらで随時更新中 >>>自由が丘移転1周年イベント詳細
自由が丘不動産事情とコンスピリート取材まとめ
本日はコンスピリート社の取材とともに、自由が丘を取り巻く不動産事情について話をさせていただいた。
自由が丘地域の賃貸仲介業に関しては、まだ取り扱いが少ないため大きく取り上げることはしなかった。
ただ、自由が丘駅徒歩10分圏内で条件良い物件はというのは、そもそもかなりレアだし高額になる。
築浅なんて物件はほぼ出てくることはないしね。
ただ、もう少し範囲を広げると選択肢は大幅に増える。
例を挙げれば、緑が丘・九品仏・等々力あたりになるが自由が丘まで自転車で行ける距離だし、静かで趣もある。
今後コンスピリートさんの管理物件が増えるとは思うが、その辺で手を打てる人は是非相談してみてほしい。
自由が丘に移転して1年未満ではあるが、それが強みになったりすることもある。
今までの常識では考えられなかったような提案をしてくれるかもしれない。
今後ゆっくりとでいいので、自由が丘地区に根差した不動産屋になっていただくことを願う。
コンスピリートアクセス
株式会社コンスピリート
住所:〒152-0035
東京都目黒区自由が丘1-5-1
電話:03-6670-3905
営業時間:10:00~18:00
定休日:土日祝日
HP:https://www.c-sp.jp/
業態:不動産全般
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