記念日にはジュエリーを贈ろう。
誕生日、結婚記念日、自分へのご褒美など、ジュエリーを買うということは、ある種特別な意味合いを持つときが多いと思う。
私が住む場所から徒歩5分もかからないところに一軒のジュエリーショップがある。お店の前を何度か通ったことはあったが、実際にお店の中に入ったことは一度もない。
でも自由が丘にあるお店の中でも気になるお店の一つでもあったため、今回私からお店にコンタクトしてみることに。快く取材の要望に応えていただけたので、今回は自由が丘にあるジュエリーショップBIZOUX(ビズー)について紹介させていただこう。
自由が丘のジュエリーショップBIZOUX(ビズー)
私の家からは徒歩5分もかからないところだが、自由が丘駅からお店までは徒歩約6分。自由が丘駅正面口でてすぐ右の自由が丘デパート横の通りを真っすぐに歩いていく。
踏切が見えたら亀谷万年堂がある通りを目黒通りの方に歩いていくとセブンイレブンが見えてくる。その手前にビズー自由が丘店があるわけだ。
約束の時間は11時、ほぼオンタイムでお店についた私は開店と同時に入店する。スタッフは女性が2人、個人的なイメージとしては休日のオープンと同時刻なのですんなり取材をさせていただけると思っていた。
この考えが甘かった・・・
予約のお客様
11時と同時に入店後、スタッフの方に色々と伺おうと思ったがそうは簡単に事は運ばなかった・・・
『11時から予約している◯◯ですけど』
予約来店された推定40代半ばの男性のお客様、そのすぐ後に30代半ば位のカップルが続いて来店する。私は接客の邪魔にならないように店内を色々見て回ることにした。
ビズーのホームページにもWEB予約の項目があったので、引用させていただこう。
平日・土日と開店直後は混雑が予想されるようだ。ここをちゃんと見てからお店に取材の日時を決めるべきだったのね・・・
とはいえ、平日に取材できるような身ではないので、結局私は土日しか時間を確保することができない。
ビズー自由が丘店を利用したい人は、オープン直後は絶対に避ける。可能であれば平日を利用するか、WEB予約で店舗に確認を入れておこう。
自由が丘本店店内
ビズーの店舗は東京に2店舗(自由が丘店、銀座店)、関西方面は今年の6月に大阪に新規オープンする1店舗を含めると国内合計3店舗ある。
自由が丘店は本店にあたり、お店の雰囲気はホワイトを基調にした落ち着いた空間となっている。シンプルに白と黒、そこにウッドを用いたインテリアを必要最低限の範囲で設置している。
デザインはクラシックかつ清潔感のある綺麗なお店だ。
ジュエリーの魅力を最大に引き立たせるため、無駄なものは一切置かれていない。とにかくシンプルな空間に仕上げていることで店内はかなり広く感じられた。
入口正面がガラス張りということも解放感を感じさせる要因の一つなんだろう。
そもそも店内自体が広々としており、特に天気の良い日は心地よさを感じることができるはず。
ゆっくりと自分の好みに合うジュエリー選びをしたい人にとっては、最高に立地良いお店だと言えるのではないだろうか。しかも自由が丘駅の賑やかさから少し離れた場所なのでゴミゴミしていないのもポイント。
この広々とした解放感溢れる店内で、色々な種類のジュエリーを実際に着用しながら選ぶひとときが女性にとっては至福の時間なんだと感じた。
ジュエリーを選ぶ時間は当然長い。事前に指名買いするような具体的にデザインが決まっているものがあれば話は早いのだが、大概の人は店内で様々な種類のジュエリーを見比べ、着用して購入を決める。
ゆえに、お店での滞在時間は長くなる傾向になるのは明らかだった。40代男性は奥様に贈るものを選んでいるようだったが種類が多すぎて選びきれない・・・
そんな戸惑いが垣間見える。特に男性だけで来店される場合、サプライズプレゼントとして購入するのだと思われるが、相手女性の好みを正確に把握していないと絶対に選びきれないと思う。
私も再来年に結婚10年目を迎える身なため、贈り物としてジュエリーを考えている男性の気持ちに必要以上に感情移入してしまった。
アットホームな雰囲気
もう一組の30代と思われるカップルは色々な種類のジュエリー(おそらく指輪)を試しているよう様子。
ほぼ、一人のスタッフが付きっきりで対応をしている。お客様の要望を汲み取りながら、相手との距離を縮めていく。
時おり笑い声も聞こえてくるような和やかな雰囲気だった。
店舗に来る前に不安だったことは、ジュエリーを取り扱うお店ということもあり敷居が高かったらどうしよう?という部分にあった。
『シーン・・・』とした空間に店員さんは全員黒服で言葉が少ない・・・
そんな空間にいたら取材どころではなく一刻も早く店から出たいと思うだろう。これはお客様として来店されるエンドユーザーを想定しても同様のことが考えられる。
当然、お店のコンセプトや価格帯・ブランド知名度といった要素が絡みあってのことなので一概に悪い部分とは言えないが、一般的に見ても
ジュエリー = 価格が高い・敷居が高い
というのはイメージとして一貫している部分だと思っている。そんな時に店内で和やかな雰囲気で接客を受けることができるのは、来店するハードルを低くすることができるのは間違いない。
もう一方の推定40代男性の方にも女性スタッフが色々とアドバイスを重ねている。お客様の希望を聞きながら、好みの擦り合わせを行っている段階だった。
私は一人でジュエリーショップに入り、かみさん(もしくは彼女)のプレゼントを買うなんてことは絶対できない。
理由は恥ずかしいから・・・ でも、気さくに話せるスタッフを見ていてアットホームな雰囲気ならお店に行けるかなーなんて、気持ちに変化があったことも確か。
あっ、やっと接客が終わり40代男性のお客さんが帰っていく。ここから取材を開始できたのだが、入店から約30分が経過していた・・・
開店5年目
自由が丘店がオープンしたのは5年前とのこと、意外にも長いことに驚いた。
つい最近オープンしていたような気がしていたが、もう5年も経過してたのか。時間の経過は意識していないが故に恐ろしく早いことを改めて感じる。
自由が丘という激戦地域で5年間も営業を続けているのは人気が無ければ無理な話だ。ニューオープンの店でも2年も持たずに撤退していく企業も多い。
比較的高額なジュエリーの販売で5年も続けていけるのは、独自性が高くかつお客さんにも評価されている証拠。どこにその秘密があるのだろうか?
世界中にある彩り豊かな宝石達
一生大切にできる、最愛の一本を。
これがビズーのコンセプトにある。このコンセプトを叶えるため、世界中より様々な種類の宝石を直接社長が買い付けをしている。直接買い付けを行っているので価格を抑えることできるわけだ。
直接買い付けのメリットは価格だけではない。ある一定基準のクオリティを満たすためには仲介業者を介すことができないとのこと。この品質が安定しないことには安かろう悪かろうの製品になってしまう。
品質安定のためには直接買い付けを行い、ビズーの自社基準にあうものを1pcsづつ選ばないといけないほど選定は難しい。
宝石との出会いはいわば奇跡のようなもの。ただでさえ産出量が限られているため、現地にある一つの業者から仕入れるわけではなく様々な業者とのコンタクトを繰り返しながら見つけていく作業。
世界中を駆け巡り、たくさんの業者とコンタクトを取る。その中で見つかる宝石というものは正に奇跡と呼べるほど希少性が高いのではないだろうか?
ジュエリーの買い付けは相当な熟練者でないと見分けること自体が難しい。自然が生み出す本物の宝石のみを厳選して使っているため、よく見ると一つ一つの表情が違っている。
この自然が生み出す表情に同じものが無いことが世界に一つのジュエリーと言われる所以なのだ。
だが、直接買い付けをする最大の意味は他にある。
それは、日本に入ってこない美しい宝石をご紹介したい、ということが一番の理由とのこと。日本の宝飾業界は歴史が古く、それゆえ昔からの習わしではないが、間違いのないものしか流通させない面がある。
流通するものが、ダイヤモンドやサファイヤなどの硬度の高いネームバリューの高いものに偏るのは、日本人の嗜好性によるところと業界的にクレームを気にする保守的な部分に起因する。
これはいい面でもあり、一方で宝石の魅力的な世界を狭めてしまっているとも言える。
そんな一面があるなんてその世界にいなければ知りえるものじゃない。
実際に海外に買い付けに行くと見たこともないような魅力的な宝石が数多く存在することに気付くのだと言う。ビズーは今までの既成概念に囚われることなく純粋に美しいと感じた宝石達を紹介していきたいという思いから会社をスタートさせた。
宝石の品質を正しく知り、身に着けることができればもっともっと様々な宝石を楽しむことができる。
ダイヤモンドにステータスを感じるから身に着けるというのも一つの価値観、それを否定するつもりは毛頭ない。
ただ、自分の目で見て良いと思ったもの、好きな色・誕生石など様々な選択肢より、選び抜いた1点というのはまさに
『オンリーワンの存在』
そんなジュエリーとめぐり逢えることが出来たら、きっとそのジュエリーはあなたに特別な意味をもたらす1個になるはず。
ただ身に着けるだけで、毎日がほんの少し楽しくなる。
きっとそんなジュエリーに出逢えるはずだ。
直接買い付けをした表情豊かな宝石を日本にいる熟練の職人が最高の技術を持って仕上げに入る。
一つ一つをハンドメイドで作り上げるには相当な技術が必要になってくる。そんな職人が製造大国日本の中ですらかなり限られる。
日本の製造業は本当に素晴らしい。特にこのような細かい作業については世界的に見ても勝てる国はないだろう。
そんな職人技によって、ビズーのジュエリーは命を吹き込まれるわけだ。
ビズーのジュエリーは普段使いできるシンプルなデザインのものが多い。
ある種、洋服を選ばないオンオフ兼用に使えるのが嬉しいところ。シンプルで華奢だけど華美過ぎないバランスのとれたデザインなのが女性の心を捉えるのかもしれない。
来店される女性は世代の幅も広く、20代のOLさんや近所に住んでいる主婦の人、40代・50代の方にも人気が高い。デザインの幅の広さ、宝石のカラーの豊富さが強みの一番のポイントであり、だからこそこれだけ広い世代の幅をカバーできるのだろう。
人気・定番ライン
宝石箱をモチーフにしたコフレシリーズは定番で人気のラインとのこと。
色のグラデーションが鮮やかなのと、異なる形を絶妙に組み合わせたデザインが特徴的だ。角度によって全く表情が変わってくる。この表情の多彩なところに魅力がある。
ターゲットではないのだろうが、外国人の方にも良く売れていると聞いた。主に中国や韓国人の方によく売れているらしい。
確かに自由が丘にも最近は外国人観光客の姿をよく見るようになった。
本国でビズーのジュエリーをWEBで見た人が自由が丘のお店まで来てしまうなんてケースだって有り得なくはない・・・ 世界のつながりがより身近になったと改めて感じる話だった。
2番人気はブーケシリーズ。
配色が美しいのは当然のこと、一つ一つの石の大きさから色のバランスを含め一瞬でその世界観に魅了されてしまった。
個人的には1番の出来だと思っている。14種類の宝石と32pcsの石をちりばめていながら、無駄なく配置することができるその技術力に関心してしまう。
他のジュエリーメーカーでも、このようなデザインのものを見たことが無い。ピンクゴールドが人気があるようで今日注文してもお届けは4月23日が最短という手の込みよう。
注文を受けてから作成をする手前、納得の日数なのだが1カ月以上待たないといけないのね・・・
人気ランキング1位に輝くのはリボンリング。
ベスト3すべてがリングという結果になるのは、やはり贈り物や自分へのご褒美には気持ちが入るからリングになるケースが多いのかな?
11種、55石を贅沢に散りばめた仕様。理想のリボン形状を完成させるまでに、何度も職人さんとぶつかり合いを繰り返しやっとのことで理想の形を実現させた気合の一品。
高級感はもとより、自然なリボンのふんわり感を表現できているのが素晴らしいところ。デザイナーと職人の汗と涙の結晶とも言い替えられる。
ビズー自由が丘店の特徴
デザイナーさんの話を少し聞かせてもらったが、ジュエリーデザインはすべて一人で行っているという。しかもお店の内装デザインも同じデザイナーの方が行っている。
だから世界観が統一できるわけだ。ちぐはぐさが一切ない。
ショーケースに入っていない商品が多いことの理由には、お客さんとの距離感を大切にしているため。
気に入ったデザインのものを手に取りたくても、ショーケースに入っていると取り出すのに店員さんにひと声かけなければいけないためハードルが上がる。
身近にいる店員さんに声をかけ、ショーケースから取り出し、自分に似合うかを確認する・・・
自分が鏡を見ている間に頭をよぎるのは、『他のものを付けたいけど言い出しにくい』『これを2・3回繰り返したら買わなければいけない』というプレッシャーだ。
『気軽さ』とは対極の緊張感に支配され、心理的には選んでいる場合ではない。むしろ逃げ出したくなる
壁をひとつ取り払い、ショーケースに入れないことで顧客は自分が気になったものを手に取りやすい。
心理的なプレッシャーを感じることもなく、気に入ったものを付けてみたらいい。何を合わせたらいいか分からず迷いが生じたら、アットホームな雰囲気のスタッフに気軽に声を掛けてみよう。
家族連れで来店されるお客さんも多いとのこと。ベビーカーのままでも十分入店できる通路幅の広さを確保していることも大きい。
近所の人が散歩がてら立ち寄ることもある。
公式通販サイトでも販売
大事なジュエリーの価格についてだが、平均価格は4~5万円くらいのものがメインになる。
2~3万円の手に取りやすい価格帯のものも当然ラインナップされているので、気になる人はお店まで行ってみるのが一番だ。
ここで一つ疑問だったのは、自由が丘店がオープンする前はどこで販売をしていたのだろう?
正解は自社のWEBサイトで販売していた。
ネットでジュエリーが売れるというのが不思議で仕方なかった。自分で実際に身につけて見ないと分からないものを店舗ではなくネットで買うのか?
でも、WEBサイトを見てその理由が分かったような気がする。
送料無料とかそういう話じゃないですよ・・・
一つ一つの商品に対してのこだわりポイントや、実際に購入された方のレビュー内容が細かく記載されている。
アマゾンや楽天で馴染みが深いとはいえ、ここまで細かく詳細を伝えてもらえたら疑問点は解消される。だから購入に繋がるわけだ。
リングをネットで購入するのは躊躇してしまうケースが多いと思うが、アフターサービスとして購入後1回は無料でサイズ変更することができる。
気になる人はネット通販もやってるのでまずはそっちで確認してみるのも選択のひとつだ。
ノベルティ
個人的にヒットしたのが、このミニトートバック
カラフルに12色の展開があり、ノベルティとして提供しているとのこと。
12色ある意味は誕生石を意味しているのね。
なるほど、これだけ色とりどりなものを揃えるところにビズーらしさを感じずにはいられなかった。
ノベルティだけではなく、このトートだけでの販売も行っているそうなので、ジュエリーを見るついでにこの辺もチェックしてみてはいかがだろうか?
個人的にも気に入ったものの一つでしたー
まとめ
取材した後に自分に置き換えてジュエリーというものを考えてみた。
私はいつも同じ時計をしているのだが、特に時間を見るために付けているわけではない。時間はスマホで確認するから、はっきり言って時計は無くてもいいわけだ。
でも、この時計を肌身離さず14年間もの長い間、着用し続けている。
その理由って何なんだろう?気に入っているからというのは当然なのだが、別の理由の方が大きい。
20代中盤だった当時、色々ともがき苦しんだ時期とも重なる。自分に気合を入れる意味でも、すがりたいという思いも含め奮発して購入を決めた。
14年経ってみても購入したことは大正解だったと言い切れる。
散々悩んで購入したからか、手に入れてからは私の身体の一部みたいなものだ。魅力のあるものを選び抜き、実際に身に着けることで、体の内側からポジティブなパワーが湧いてくる。それが自信とか、その他のプラスの要素に働くんだと思ってる。
ジュエリーが付けられない男性としてみれば、時計はある種ジュエリーのようなものだ。
自分が女性だと置き換えて考えた際に、これだけ素敵なデザインが多い中から自分の理想通りのモノを見つけられた時、そのジュエリーは単純に装飾品という存在ではなくなる。
自分に合った最高のジュエリーを見つけることで毎日の生活が一変する。昔を思い返した私は何だかワクワクする感情が蘇ってきた。
たまにはかみさんを労う意味も込めて、次は一緒に行ってみようかな・・・
アクセス
住所:〒152-0035
東京都目黒区自由が丘1-16-12
電話:03-3717-9390
営業時間:11:00~19:00
定休日:不定休
業態:ジュエリー、宝石店
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