今日は本業を適度なところで切り上げ、ある店に向かっていた。約束の時間は19時、どうも時間ギリギリになってしまう。
目的は『in;E(インエ)』さんというアンティーク照明を取り扱うお店から取材依頼を受けたからだ。
場所は私の家から真っすぐ歩いた先、場所で言うと緑が丘駅のすぐ近くになる。
18時55分、なんとかお店のある場所に到着した。
※2021年現在お店は移転しております。
お洒落なアンティーク照明『in;E』をレポート
お店は2階
お店は2階にあり、外からは中の照明の灯りが覗けるようになっている。
覗けるというよりは、こぼれた灯りが暗がりを歩く私に『安心感』を与えてくれた。
『灯り』の存在意義みたいなものをいつも以上に身近に感じることが出来た瞬間だったかもしれない。取材は基本的に土日に行うことが多いため、夜にお店に行くことは稀なことだ。
普段生活をしているときには絶対に気付くことが出来ない部分なんだなーとしみじみ思ってしまった。
一本道ということもあり、幸いに迷うことなくお店に到着することが出来た。1階に看板が出されているのですぐに気付けると思う。
早速お店に入ることにしよう。
2階へ上がる階段の壁は何故かラベンダーカラー?
このビルのオーナーの趣味なのか、奇抜な色合いに目を惹かれた。個人的にはかなり興味をそそられる展開だが、お客さんによっては不安に思うポイントかもしれない。
『お店の雰囲気はどんな感じなんだろう・・・』
奇抜な紫色の壁と外の夕闇が店舗へ向かう足を遠のかせる。でも、階段を昇った先にある照明の灯りがまたまたそんなハードルを下げてくれた。
照明の役割とは『不安に感じる心に安心感を与えてくれること』だと定義できるかもしれない。
店内の雰囲気
おおっ!
先ほど外から見たお店の中はこうなってたのか。とにかく照明の光が不思議と私のこころを捉えて離さない。
随分と洒落た空間なんだなというのが率直な感想だった。
お店奥にオーナーの坂井さんらしき人物がいた。私が想像していた人物像とは真逆の人当たりの柔らかそうな好青年といった感じの人物だった。
30代前半といった感じかな?とりあえず挨拶を交わし色々と話を伺うことにした。
お店は2016年5月末オープンなので、丁度営業5か月目とできたてホヤホヤといったところ。
去年末まで勤めていたリフォーム会社を辞めて独立、以前より西欧のアンティーク照明を取り扱っていたのがはじまりとのこと。
アンティークインテリアは実際に大正から昭和にかけて作られた大正ロマンな雰囲気のものが多いらしい。
個人的には率直に今だからこそ、この吊るしの雰囲気が逆に新しいと感じられた。
実際に購入していかれるのは30代半~50代の人が多く、基本的に男性が圧倒的に多いらしい。その理由はリフォームや新築の時に一緒に購入するから。
必然的に家を購入できるその年代の人が中心になるわけだ。
なので、近隣住民の方が通りすがりに入るというのもあるが、アンティーク照明という商品の特徴上、調べて買いに来る人が圧倒的に多い。
確かにこの辺のモノが用意されているお店は絶対的に少ないため、欲しい人は場所に関係なく調べて買いに行くんだろう。
このようなアンティーク照明自体の取り扱い自体が少ないし、それを望む人は多少遠かろうが情報を探し出し勝手にお店に来店してくれる。
でも、私のようなアンティークを知らない人でも、こんな素敵な空間を見たら好きになっちゃう人も結構多いと思う。
ライトな人にこそもっと知られることが出来れば、『あっ!こんなものもあるのね』と興味を持ってもらえるものだと思った。
その分、なんだかもったいないような気がしてならない。
in;E(以降インエ)さんの照明は販売がメインだが、それだけではないようだ。お店の看板にも記載してあるがリフォームから施工・取り付けも行なってくれる。
照明の明るさの加減は本当に難しいそうで、お客さんからの暗いというクレームが怖いが故にダウンライトを豊富に使う業者が多いとのこと。
坂井さんはそれが嫌だった。
『必要なだけの明かりを灯し 必要な陰を残す』
お店の名前にも通じる『陰翳(インエイ)』という言葉、その意味を調べてみると色・音・感情などに微妙な変化があって趣が深いこと。
店名はもとよりコンセプトとお店の雰囲気すべてが一貫性が取れている。
メインの価格帯は3万円前後位になり、照明として完成した形で販売を行っている。
この趣のあるアンティークなシャンデリアについては、大正時代の洋館に飾られていたものでヨーロッパで作られて日本に持ち込まれたものとのこと。
個人のお客さん以外にも業務用として店舗で使うことを想定した際に、要望としてある程度の数が欲しいという時には、基本一点ものなので特注で作ることになる。
そうすると、基本的に単価が高くなってしまうので現実的に同じもので揃えることは予算オーバーなんてことに繋がりかねない。
坂井さんにお願いすれば、自分が求める照明に合うものを提案してもらうこともできる。要はこの辺すべてをコーディネートしてくれるわけだ。
しかも、この辺の照明については販売だけで終わることなく、取り付け・設置までを包括して行ってくれる。
ここがインエの最大の強みだ。
ただ、一人でお店を運営しているため都内近辺には足を運んで取り付けの対応は出来るが、それ以上の遠方に住まれる方については要相談となる。
理由は単純にお店を休まないといけないから。
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秀逸な空間演出力
意外に店内は広く敷地面積は20坪ほどの空間になっている。
無機質なものだけではなく、この鳥をモチーフにした木のオブジェなど、目で楽しませてくれるものが多数置いてある。
この鳥が置かれているテーブルも栗の無垢材を使用してレストアしたもの。この手のものはリプロダクションしているものが少ないため、やはりアンティークもので探さないと見つからない。
ここはあくまで事務所兼店舗という形態で、内部もわざと打ちっ放しな今風のデザインとなっている。
自分で空間演出が出来るから事務所も安く仕上げることができたとのこと。
この辺は純粋にうらやましい。
基本一点もののアンティークソファなど、これは主要な販売商品ではないため見つけて気に入ったら即買いをおすすめする。
次回来店時には確実に無くなってるだろう。
照明メインの販売になるため、この辺のインテリアについてはほんとたまに気に入ったものがあれば仕入れるだけ。
個人的にカフェ等を運営していたら揃えたくなるものばかり。
坂井さんの空間デザインのセンスによるところが大きいが、リノベーション・リフォーム等をお考えの方は一度相談してみるだけでも価値はあると思うよ。
入口の大きなガラス扉はお気に入りのものだそう。
確かにアンティークな『和』の雰囲気を持ちながら、今風のデザインに昇華させているようなイメージ。
入るときも出る時も注意しなければいけないのは、タッチが繊細なところ。
ガラスが薄いので半自動の扉になっている。
開ける瞬間だけ力を入れれば後は自動で空いてくれる。この辺も目で楽しませてくれる要素の一つかな。
一回お店に入ると、その空間に癒され外にでるのが嫌になる。
お店兼カフェであれば通いたくなるのになーなんて思ってみたりした。
まとめ
『時を忘れる空間』
これがインエを後にする際に感じた感情。
それはお店の空間自体にその魅力があるし、オーナーの坂井さんの人柄によるものも大きいと思う。
でもそれ以上に居心地が良かった理由の大きな部分は、やはり照明にあるのかなと思う。
訪問した時間帯も良かったと思うが、お店の魅力が如何なく発揮されるのは夜だ。
この部分は体験しないと分からないと思うので、是非お店に行ってみてほしい。
照明だけでなくインテリア関係のことであれば何でも坂井さんに相談するのが一番、何より空間演出力が素晴らしい。
建築士でもあるので自分の中でイメージが固まっているのであれば気軽に伝えてみよう。
きっと来店した人はお店を好きになる。私はリフォームする際には是非ともお願いしたいと思う。
なぜなら一刻も早く家に帰りたいと思える空間を作ってくれるだろうから・・・
アクセス
住所:〒152-0034
東京都目黒区緑が丘3-8-8
島崎 ビル 2F
電話:03-6851-7345
営業時間:13:00~19:00
定休日:水曜日(不定休有り)
URL:http://in-e.jp/
業態:アンティーク照明の販売・取り付け・施工、リフォーム等
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