このあいだの平日ぶらり自由が丘の続き。
餃子屋台でランチを済ませ、南口辺りをぶらりと一周してみる。いつもは家族と一緒なので一人で歩いてみるとちょっとしたことに気付くことができる。
ぼんやりと何も考えていないようで、色々なことがイメージとして頭の中で膨らんでいく。普段の疲れの影響からか、仕事が気になるからか休んだところでまったく気持ちが落ち着かない。
ちょっと休憩しようと思い、いくつか行きたいカフェが浮かんだところで『カフェアンセーニュダングル』の看板が目の前に。
前から一度行ってみたかったお店だし、こんな時でないと入れない。頭の中で繰り返し反復されるイメージをまとめるためにも少し休憩することにした。
カフェアンセーニュダングルは雰囲気のあるお店
『フレンチコーヒーとチーズケーキのお店』
大井町線の側道にあるお店はいづれも名店が多い気がする。山本のハンバーグしかり、その横のスペイン料理屋も実は行ってみたいお店のひとつ。
不思議とこの路地裏のような場所に集結しているのね。そんなことを思いながらアンセーニュダングルへ・・・
初めてのお店に入るのは少し緊張してしまう、昔ながらのお店のような気もするが実際はどうなんだろうか?
この煉瓦造りの建物に昔ながらのウッディな引き戸がなんとも昭和レトロな香りがする。
そう、今日みたいに疲れているときには、このようなカフェで1人まったりと物思いに耽るのが一番だ。
この外観から想像するに、きっと珈琲も美味しいに違いない。このいでたちで不味いなんてことはありえないだろう。
基本的に私は事前にWEBで検索してお店に入るような性質ではないので、すべて直感で判断して決めている。
だから仕事があまり上手く行かないのかも・・・
アンセーニュダングルに一歩足を踏み入れた
お店に入ってみると、想像した以上に広い空間なのに驚く。外観からは判断のつかない奥行だった。
平日の15時という時間の割には、結構人がいるのね。年齢構成は40代以上の人がほとんどで若い人だと私の後に入ってきた20代女性のお一人様が1人。
席は入口で通されるわけではなく、自分が座りたいところへ腰を掛けるスタイルのお店のようだ。
雰囲気的には、お店に入る前にイメージしていた通りの『純喫茶』といったところか。
すぐ手前のソファ席は予約済の札が置かれていた。おそらく常連さんが愛用している席なのかもしれない。
曇りガラスの向こう側にも席があるのと、右手側がカウンターとなっており、ここにも常連と思わしき初老の男性達が話に夢中になっている。
ここ最近、このようなクラシックなスタイルのカフェ、いや喫茶店と言った方がしっくりくるのかな?には入る機会が無かった分、懐かしさといまだからこそ逆に斬新に感じた瞬間でもあった。
とりあえず、どこに座ればよいかしばし悩んでいたが、お店は言ってすぐ右側の大きな丸テーブルに腰を下ろすことにした。
色とりどりの美しいバラが活けられた花瓶が中央に置かれ、何とも癒される空間になっている。勝手な想像の中では『シーン・・・』とした空間かと思いきや、意外に常連さんの声がザワザワと聞こえる。
ちなみにこのご時世の中、店内はすべて喫煙が可能というところは今っぽくないね。ここは煙がダメな人はちょっと厳しい空間だと感じた。
一心不乱に読書に勤しむ男性の奥には大井町線の上り列車が通過していく様子が見えた。
電車好きのこどもには結構たまらない場所ではあるが、当然小さい子が相応しい空間ではないことは明らか。
間違っても未就学児をこの空間に連れて来てはいけない。周りの大人達に白い目で見られるのは確実だから。
最低小学校に上がった位の子供でないとソワソワして落ち着いて雰囲気を楽しむことなんて不可能だ。というよりも、やはり美味しい珈琲と雰囲気を楽しむ空間がここなのだろう。
メニュー
カフェ・アンセーニュダングルメニュー
ブレンドコーヒー | 600円 | カフェ・ドゥミタス | 750円 | カフェ・ノワール | 750円 |
コロンビア | 750円 | タンザニア | 750円 | ブラジル | 750円 |
グアテマラ | 750円 | ジャバ・ロブスタ | 750円 | マンデリン | 850円 |
モカ・マタリ | 950円 | ブルーマウンテン | 1,250円 | ミルクティー | 650円 |
琥珀の女王 | 850円 | アイスコーヒー | 600円 | カフェ・オ・レ | 650円 |
カフェ・オ・レグラッセ | 650円 | カフェ・ウインナー | 700円 | カフェ・クレーム | 750円 |
カフェ・カプチーノ | 750円 | カフェ・アイリッシュ | 1,200円 | グアバ・オ・レ | 750円 |
グレープフルーツジュース | 850円 | トロピカルドリンク | 850円 | ガトー・フロマージュ | 500円 |
平均単価は800円位か。
こだわりの珈琲を振舞ってくれるだけあり、価格帯はそれなりに高いものになっている。
この異質な空間で物思いに耽る料金としては、妥当なのだろうか?ここに通う常連さんにとっては普通なのかもしれない。
だってここは自由が丘なのだから・・・
私はいつものアイスコーヒーに、ガトーフロマージュ(自家製チーズケーキ)をチョイスしてみることにした。
スポンサードリンク
香りとなめらかな舌触りに感動
アイスコーヒーがやってきた。見た目はいたって普通なんだろうが、実際のところ味わいはどんな感じなのだろうか。一口飲んでみるに、かなりすっきりとした味わい。苦みや酸味もほどよく確かに美味しいアイスコーヒーだ。
うん、イメージと同じ味だ。
昔行った喫茶店の味に似ているかは分からないが、一口飲んだ時に親に連れていかれたお店のことを思い出す。今は潰れてしまったが、あそこのアイスコーヒーもまた美味しかった。物思いに耽るつもりが、昔の記憶ばかり蘇ってくる。
ただ、気付けば仕事のことはどこへやら・・・いつの間にかリラックスできたということ?
ガトーフロマージュはシンプルで小ぶりなチーズケーキだった。さすがに器は凝っているものが多く、当然ブルーマウンテンなどは豪勢なカップに入ってやってくるのだろう。
取り立ててチーズケーキに目が無いというわけではないが、小腹に入れるサイズとしては丁度良く3時のおやつとしてもピッタリな一品だった。
ひとかけらを口に入れる。
舌触りが心地よい
味わいは上品で、やはりこのサイズ感がピッタリなのだ。集中して味を楽しんだからか普通のチーズケーキよりも大分なめらかな舌触りだったような気がする。
コーヒーとの相性も最高に良く、いつもの賑やかな空間と違い、久しぶりに落ち着いてお店の雰囲気を味わいながら過ごせた1時間だったように思う。
えっ!・・・もう1時間経ってたのか?!・・・
まとめ
ブレンドのおかわりは300円とお得だ。さすがに1杯で1時間過ごすのは結構無理がある。
アイスコーヒーとチーズケーキで締めて1,100円なり。
満足度は100%、昔ながらの空間に癒されつつも色々と物思いに耽ることが出来た1時間だった。
いつもの賑やかさもいいけれど、自分と向き合う時間としてこのようなお店はうってつけの空間と言えると思う。
確実にまた再訪するだろう名店であることは言うまでもない。
アクセス
住所:〒152-0035
東京都目黒区自由が丘1-13-6
電話:03-3725-4749
営業時間:10:00~23:00
定休日:不定休
業態:カフェ、喫茶店
コメント