自由が丘の裏手に雰囲気のある雑居ビルがある。
このビルにはチャイニーズダイニングのお店やアパレルショップ、それにガーデニングのお店が混在した自由が丘っぽい独特の雰囲気だ。
その中でも今回紹介するパイ専門店の『Bons Moments(ボンモマン)』は自由が丘地域の中でも人気の高いお店。
今回は自由が丘にいながら、ちょっと異国の雰囲気を感じることが出来る焼き立てパイの専門店『ボンモマン』を紹介しよう。
※ボンモアンは2019年6月23日に閉店いたしました。
自由が丘裏手の小高い丘
自由が丘南口、いや正面口とどちらでもいいんだけど、ドトール脇道を真っ直ぐに進んでいく。通称ヒロストリートを直進、信号を渡り少しの場所を右に曲がるとこの光景が見えるのだ。
この坂道を上がった小高い丘の上にボンモマンがあるんだな。
お店に入る手前、というよりもこの独特の雰囲気がある雑居ビルの1Fにはガーデニングのお店があり、そこを直進していくとお店に辿り着ける。
娘は、お店の事よりもこちらの緑溢れる空間に興味が行ってしまい、お店に行こうとしない。これだけ緑豊かな空間があったら足を止めてしまうのも仕方ないことだ。
手前にはチャイナテーブル『クローバー』というお店があり、一番奥にはdropというアパレルショップが入っているようだ。
中華好きな私は次回またこの地にやってこようと思ったのはもちろん、中華とはかけ離れたお店の雰囲気がまたよかった。
今回のパイに何も関係ないのでこの辺にしておこうか。
焼き立てパイのお店『ボンモマン』
鮮やかなレッドを基調にしたお店は良い感じだった。店前にある黒板には、焼き立てパイのおすすめメニューとともに最近取り上げられたメディア情報が紹介されている。
王様のブランチ、ヒルナンデス、シュウイチ、メレンゲの気持ちなどTVで取り上げられていることはもちろん、anan、Hanako、大人の週末などの紙メディアでも紹介され尽くしている。
それだけメディアに取り上げられているとなると、お店の中に入れるかも怪しい。とりあえず空席があるか確認してこよう。
店内の雰囲気
店内に入ってみると、想像通り小さいお店であることが分かった。全部で14人は収容出来るかという規模だ。
たまたま4人掛けのテーブルだけが空いており、すぐにそこを案内してもらった。ボンモマンの焼き菓子は、お店のイメージカラーであるレッドの箱に入れられて販売されている。
お土産やおもたせとしても利用できるお店だ。
店内はカップルの割合が多い、ここを目指してやってくる人が8割くらいなんじゃないだろうか?
どこか別のお店を目指してる途中でこのお店に入るといったことは、そう考えられることじゃない。
リピートで来てるっぽいお客さんも何人か見かけるが、ほとんどが私と同じで初めて来店する人ばかり。
注意書き
子連れのメニューの中に入っていた注意書きには、ほとんど『子連れで来るべからず』と読み取れるものを感じる。
うちの下の子は来月3歳を迎えるとはいえ、まだまだ突然絶叫をあげるし、店内を徘徊するのが楽しみだったりする年頃だ。
これを見た瞬間に外のテラス席に移動することを決めたのだった・・・
メニュー
赤いギンガムチェックのメニューはお店のイメージカラーとも連動していてカワイイ。
そうかアップルの赤色を採用しているのか!なんて勝手に思ってみたりする。
パイへのこだわりが如何なく書かれたメニュー1ぺージ目のお店のコンセプトについて・・・
20年以上研究しているのか・・・このお店がオープンしたのは2009年だから、かれこれ自由が丘で7年営業しているのか。
この地域で7年は立派、早くパイが食べたいものだ。
やっぱり一番人気はアップルパイなのか。ガトーショコラパイなどが気になるが、私は自分で言うのもなんだが大のアップルパイフリークなのだ。
なので人気ナンバー1のアップルパイはオーダー確定、他は何にしようか?
イートイン限定メニューの焼き立てチョコバナナパフェパイは、私達の心を捉えた。ここまで来てこのメニューを食べない訳にはいかない。ドリンク付きとはいえ、1,000円を超えるのは当たり前なのね。
これと一緒に焼き立てアイスクリームパイを同時にオーダー、この2品に関してはこれからパイを焼き上げるため15分~20分程時間が掛かるようだ。
オーダーしたあと、私と下の子は一緒に表を散歩してくることにした。
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テラス席へ移動
店の中で長時間我慢できるほど息子はおとなしくない。
テラス席が一つ空いたのをきっかけに、そっちに移ることにした。すでにテラス席には常連と思われる大型犬を二匹連れた初老の女性が読書をしていた。
午前中振り続けた雨は上がり、少し晴れ間も見え隠れする空の下、緑多いこのテラス席でコーヒーを飲みながら読書する瞬間は格別だろうと容易に想像が出来る。
大型ワンコが2頭いることに息子は警戒していたが、襲ってこないということが分かったのか静かに座ってくれるようになった。
この雑居ビル1Fの一番奥の店舗はアパレルショップだ。
このビル自体の存在感が強いからか、ここだけ日本ぽくない雰囲気を感じる。建物は新しければ良いということはなく、経年劣化による『味』というものが必ず存在するんだと改めて感じる次第だ。
アップルパイ
一番人気のアップルパイがやってきた。
見た感じはずっしりと重さを感じる生地自体が分厚そうな、そんなイメージしか例えようが無かった。
コーヒー・アイスコーヒー
ホットコーヒーは面白い形のカップとソーサーにセットされて運ばれてきた。
こだわりが器に表れているのか、かみさん曰く味はそれなりに美味しいもののようだ。
私がオーダーしたアイスコーヒー、これは可もなく不可もないスタンダードな味のもの。
子供たちのオーダーしたものは、もう少し時間が掛かりそうだからアップルパイを食べてしまおう。
意外に普通なアップルパイ
アップルパイを食べた感想は、思った見た目通りの重たいものだった。
パイ生地は想像以上に固く、中のリンゴは甘さ控えめの小さなもの。やはり焼き上げたばかりのパイ生地に比べると、冷めてしまったものは美味しさが半減してしまうように思った。
せめて温め直しが出来れば、ここまでではないと思う。期待値だけが大きかった分、結果としては予想を大いに裏切られたといえる。
焼き立てチョコバナナパフェパイ
娘が待っていた焼き立てチョコバナナパフェパイと焼き立てアイスクリームパイが同時にやってきた。
こちらは予想していた通り、焼きたてのパイが美味しそうだ。
焼き立てアイスクリームパイ
パイはそれぞれ3つ付いている。それとは別にキウイフルーツとバナナが添えられていた。
とにかくパイは軽くて、これにアイスを乗せたらそれは美味しいだろうというのは簡単に想像が出来た。
チョコアイスをパイに乗せ一口かじる。
『パリパリッ』
このパリパリ感はさっきのアップルパイとは比較出来ないほど、心躍る食感だった。
これは美味い!
パイにアイス、チョコクリームの組み合わせが外れるわけがない。子供たちもパクパクと口の中に頬張る。
かみさんもこれには納得、普通にいくらでも食べてしまえると思えるくらい、パイ生地もアイスも最高の組み合わせだった。
アイスクリームも同様に最高の味を醸し出す。
この組み合わせに勝てるものがあるのだろうか?この組み合わせはシャッターズのアップルパイも同様に、焼き立てパイにアイスの組み合わせに勝てるモノは少ないのだ。
焼き立てパイの二つはあっという間に食べきってしまった。
まとめ
この場所にあることが大きなポイントだな。
これは、ここに到着した時点から思ったことだが、これだけ緑多い場所も自由が丘にはないと思う。隣のガーデニング屋(お店の名前が分からない)があることで、とても東京にいるというよりは異国情緒を感じさせてくれるのである。
このビルの古びた雰囲気といい、ガーデニングのお店が隣にあることでの緑豊かな空間。焼き立てパイ自体も相当美味しいんだろうけど、この場所にお店を出したことが一番大きなことなんだと思った。
私自身もここで何かお店を開いてみたいと思わせるほど、雰囲気の良い場所だった。
アクセス
住所:〒152-0035
東京都目黒区自由が丘2-15-10
A&Dハウス 1F
電話番号:03-6459-5315
営業時間:11時~19時
定 休 日:月曜日
業態:カフェ・ケーキ
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