キッチンプラスがラトリエプリュに変わったって知ってます?
そもそもキッチンプラスを知らない人は、何言ってるのかすら良く分からないと思う。
キッチンプラスとは、私の住まいのすぐ近くにあった毎日行列が絶えない人気の洋食屋さんだった。
いつの間にかお店自体が無くなってしまい、一度もその味を体感したことがなかった私は心底後悔していたわけだ。
閉店して間もなく、知人からキッチンプラスは移転しただけで、まだ自由が丘で営業していることを知ることになる。
移転を機に、店名も『キッチンプラス』から『ラトリエプリュ』に変更したとのこと。
小学生未満は入店不可なため、いままでその味をしることができなかったが、有給を使った私は存分にその味を体感するべく開店前にお店に向かった。
ラトリエプリュは自由が丘でベスト3に入る洋食店
キッチンプラスはオープン前から行列ができていた。
ラトリエプリュになってからも継続して、並ぶ必要があると分かりつつも色々と野暮用を済ませた段階で11時半になってしまった。
お店は、南口踏切のドトールがある場所から少し先の地下一階にある。
お店の雰囲気はまったく別のものになってしまった印象を受けた。
街の小さな洋食屋さんだったものが、少し格式の高い雰囲気のレストランになったような、正直そんな感覚があったね。
平日ということもあり、並んでいるのは私以外は自由が丘マダムしかいない。
キッチンプラスのときと比較して、だいぶ小奇麗な人たちに客層もスイッチしたようなイメージを持った。
オープンと同時に入店
幸いなことに一人客は私だけで、オープンと同時に入店することができた。
カウンターの奥に腰をかけ、周りを見渡す。
やはり男性は私のみで、他は小洒落た格好の40代女性がほとんどだった。
自由が丘マダムと形容したが、たまたま今日がそういう会合がある日だったのかもしれない。
別の日に来たら、客層もまた別の雰囲気になるような気もする。
お店は地下一階に存在し、白を基調にした美しい空間だった。
移転してそれほど時間が経っていないこともあり、清潔な印象の店内はカウンターとはいえ居心地は悪くない。
笑顔で本日のメニューを説明してくれたシェフの人柄もよく、店内にいる女性スタッフも皆素敵なホスピタリティを感じさせるものだった。
キッチンプラスとの大きな違いと言えば、店内が広くなったことだろう。
ラトリエプリュに変わって、カウンター8席だったのが倍増の16席(カウンター4、テーブル12)になったことが大きい。
以前はカウンターのみの展開だったこともあり、キャパシティ的に大人数を収容するのが無理だった。
とはいえ、味に定評がある店ということもあり、見せ前には行列が耐えない。
すぐ脇を車が通る細い道路に面したお店ということもあり、そのへんも考慮されての移転だったと予測する。
割と賑やかな店内
イメージ的に静かな空間だと勘違いしていたが、実態はそうでもなかった。
本日のメニューが黒板で紹介される中、店内のあちこちでマダム達の話し声が聞こえてくる。
平日の自由が丘ランチを楽しむ女性たちの生態を垣間見た瞬間でも会った。
そうか、自由が丘に住む奥様達は、こんな感じで日々を送っているんだな。
ラトリエプリュのメニュー
ラトリエプリュのランチは11時30分~13時30分までの2時間だ。
全部のメニューにライスとスープがセットされている。サラダとドリンクは、ランチメニューには含まれていない。
・ハンバーグ/1,100円
・ポークソテー/1,100円
・エビフライ(2本)/1,350円
・日替わりランチ(別途黒板にて案内)
※この日はカニクリームコロッケとチキンソテーだったかな?ともに1,450円だったような。
ランチメニューにプラスして、エビフライ(1本)が450円、サラダは300円となっている。
私は洋食屋らしくハンバーグとエビフライの2つに絞ったが、決めきることが出来ずハンバーグにエビフライをプラスすることにした。
調理はシェフが一人で淡々とこなす
ラトリエプリュでは、16人分のメニューを一人のシェフですべてを調理しているようだった。
要領の悪い私では、とてもこれだけの人数分を同時に調理するのは不可能だ。
一斉に16人がお店に入りオーダー、ヨーイドンのタイミングでオーダーが入る中、私のオーダーしたものは何時やってくるのだろう?
8席を一人で調理するのと、その2倍の量をさばくのではまた話が別のような気がする。
そんなことを考えてる間に、ランチスープがやってきた。
湯気で熱々の感じが伝わってくる。プールでひと泳ぎした後なのでお腹はペコペコになっていた。
コーンスープを一口すする。
メイン料理を期待させる、シンプルだけど奥深い味わいだった。
いくらでも飲めそうな、そんなコーンスープだった。
粒感を感じさせるコーンも、それなりの量が入っていたし、うちの娘に飲ませたら確実におかわりを要望するレベル。
これだけでも満足できるラトリエプリュのランチは、嫌でも期待してしまうのは仕方ないことだろうね。
下のおちびちゃんを連れてこれないのは、少し残念だが2年待てば食べに連れてこれるし我慢しよう。
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ライスとエビフライ
15分くらい待ったところで、ライスとエビフライがやってきた。
ハンバーグとエビフライを同時に楽しみたい私は、とりあえずハンバーグが到着するのを待つことにした。
どちらも湯気がほかほかの胃袋を刺激するには十分の見た目。
エビフライは単品で450円するのが理解できる大きさだった。
タルタルソースでいただくことがスタンダードなわけだが、女性スタッフの方は提供直前に普通のウスターソースも用意してくれる。
私は普通にソース派の人間ではあるが、まずはタルタルソースの味を堪能したあとにソースで食べることにした。
でも、ハンバーグがやってこないので、もう少し待とう。
エビフライの提供から5分ほどして、待ち望んだハンバーグがやってきた。
そうだ、洋食屋と言えばハンバーグ。それが私が小さい頃から抱いた固定観念のひとつ。
とはいえ、共働きで忙しい両親が洋食屋なんてところに連れて行ってもらった記憶もなく、小さい頃に食べた味の再現なんてことはできないのだが。
幼い頃に洋食屋でハンバーグを食べてみたい。その夢が今、30年以上の時を経て叶ったわけだ。
ラトリエプリュのハンバーグとエビフライを堪能する
やっとのことでハンバーグとエビフライとライスが一式揃った。
ハンバーグだけではなく、エビフライも一緒に注文しておいて良かったと再認識する。
ハンバーグだけでお腹いっぱいになるほど、今日の胃袋のコンディションは優しくない。
獰猛に肉を食らうのと、大きなエビフライを飲み込むことで満足できるレベルの空腹さだった。
ハンバーグを一口大にカットする。
口の中に放り込み、その味を堪能した。
普通に美味い、デミグラスソースの絡まり方と肉汁を含んだバーグの食感は何とも言い難いものだった。
空腹時のハンバーグほど、幸せを実感できるものはない。
エビフライの一口目はタルタルソースを付けて食べることにした。
ハンバーグを待ったことで幾分冷めてしまうことが残念だと思ったが、実際には熱々でプリプリの食感を味わうことができた。
これまた普通に美味しい。エビフライはあくまでおまけ的な存在だったが、ハンバーグ以上の旨さで驚いた。
エビフライってこんなに美味しいの?
うちの息子が何本ものエビフライを食べる理由が分かった気がする。
これだけ身がプリプリした大振りなエビフライを私は食べたことがなかった。
1本450円の価格に見合う、必ずオーダーしたいマストなものだった。
次回来店するときは、おそらくエビフライをメインに注文することは間違いないだろう。
まとめ
満足感は純粋に食材の美味しさと、お店の雰囲気と、スタッフのホスピタリティの3つの要素で構成されていると思っている。
その3つの視点を高次元で叶えているのが、ラトリエプリュなんだと実感することとなった。
キッチンプラスのときに、あれだけの行列ができたのはこの3つの要素が見事にバランスされていたからなんだろうな。
お店の名前は変わってしまったが、自由が丘の中でも真に満足感の高い洋食を提供してくれることに変わりはない。
うちのおちびちゃんには申し訳ないが、たまに行ける時にはまたお邪魔したいお店の一つとなったわけだ。
アクセス
住所:〒152-0035
東京都目黒区自由が丘2-11-7
La Tour Can-dela B1F
電話:03-3723-5323
営業時間:ランチ:11:30~14:00 (L.O)13:30
ディナー:18:00〜22:00 (L.O)21:00
定休日:水曜日、第2木曜日
業態:洋食、ビストロ、フレンチ
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