※この記事は2015年に書かれたものです。
以前の記事はこちらより
昨日もホットケーキのオーダーは入らない・・・
娘は完全にパンケーキ派閥の人間になってしまった。
ここ最近は休日も忙しく、相手の研究も出来ていない。
こんな状態で勝てるのか。そんなモヤモヤしているうちに、かみさんからの一言
｢暇だし、今日いってみよっか？｣
なんて軽はずみなノリなんだ。
しかし、ついにそのときはやってきたのだ。娘の心を掴んで離さない相手はどんなやからなのか？
娘が一発で虜になったJ・Sカフェのパンケーキとはどんなものなのか？
いざ決戦の地へ・・・
相手の本丸に突入
準備は万端だった。
昨日寝たのは午前2時にも関わらず、起床は6時半。
朝ご飯は超軽めにうっすい食パン1枚のみ、この状態で大事な試合を戦えるのかという意見もあるだろうが、人間空腹状態の方が集中力は高まる。
事前に相手を研究する時間があまりなかったのが、唯一気がかりな部分だが、往々にして準備しないほうが良い結果が出ることもある。私は勝つのだ！！
1階はジャーナル・スタンダードのメンズセレクト品が置かれている。
ちょっとほしいものあるかなー・・・ダメだ、こんな誘惑に負けている場合じゃない。
今日は戦いに来たのだ、相手の術中にはまるところだった。
2階はレディースセレクト、かみさんはのん気に｢帰りに見ていこー｣とな。
2階を登ると見えてきた、今日の決戦の地になる場所まであとわずか・・・心臓の鼓動が高鳴る。
一歩一歩踏みしめながら階段を上がっていく。
時計を確認すると11時7分、開店してから7分しか経過していない。
おそらく一番乗りだろう。
桶狭間での信長のように、相手が強大なときほど奇襲は成功する。
兵力に差があるとき、得てして強大な兵力を持つほうは確実に油断する。
少ない兵力で戦うには、時を見誤らずに一気に突き進むしかないのだ！！
意外な光景
階段を駆け上がり、目の前に見えた光景は意外なものだった。
あれ？ こんなに人いんの？！
まだ始業7分しか経過していないにも関わらず、こんなに人が入っているとは・・・ 奇襲は失敗に終わる。
一瞬逃げるのも考えたが、
｢何名様でしょうか？｣
完全に退路まで絶たれてしまった。
体制を立て直す時間を与えてくれないＪ･Ｓカフェは予想以上に手強かった。
店内には6ファミリーとカップルが4組くらい、ホントに何時入ったんだというくらい店内は賑わっている。
何とか窓際の席を死守したかったが、時すでに遅しで入り口の手前テーブル席に座ることに。
とりあえず、こども達はキッズプレートを私は娘を虜にしたストロベリーパンケーキ、かみさんはアボガドサーモンを頼んだ。
ここにいる全員が開店と同時に入っているので、出てくるまでに時間が掛かるのは容易に判断出来る。
まずいな・・・
うちの娘はまだ良いが、下の悪ガキは耐えられないだろう。
１才9ヶ月の子供が黙って待てるわけがない。
こんな日に限っておもちゃやお菓子を持ってない。
OH MY GOT！！
さっそく私のグラスの水をかき回し、自分のコップへ移すという｢ローリング｣を始めだした。
これを始めるともう限界が近い証拠である。
諦めかけたそんなとき・・・
Ｊ・Ｓカフェに救われたのだ・・・
この店は家族連れが非常に多い。
この日も６：４でファミリーが来てる。
そのうちの4割は推定2才以下の子供連れだ。
そんな子供達のために、おもちゃや絵本を揃えている。
敵ながらあっぱれである。
完敗を認めざる負えないか・・・
いや、まだ肝心のパンケーキを食べていない。
戦意を完全に削がれながらも、待つことにした。風前の灯とはこのことか。
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Ｊ･Ｓカフェパンケーキ登場
待つこと30分、もう下の子はテーブルに登って雄叫びを上げる寸前だ。
そんなとき
｢お待たせしました！！｣
キッズプレート2枚がやってきたのだ。
カワイイ！！
４０手前のおっさんでも認めざる負えないカワイサ。
娘はこれと私のパンケーキも半分食べるらしい。
成長したらずるい女になりそうだ。
とりあえず、このオシャレな店内で叫ばれずに済んだことに胸を撫で下ろす。
続いて登場したのはかみさんの頼んだアボガドサーモンだ。
あら、オシャレ。
それ以外言いようがない。
かみさんが食べた感想は相当旨いらしい、一口いただいたが
｢パンケーキってこんなに美味いの？｣
これ完全に敗北宣言ではないか。
最後の最後に私の注文分がやってきたが、もうこの時点で私はすでに戦意喪失していた・・・
ドーン！！
パクパクパク！！！
完全に打ち負かされた。美味い、美味過ぎる！！。
娘の言った通りだ。
私の作ったホットケーキよりも圧倒的に美味い。
ホットケーキ敗北
私は敗北を認めた。
認めるしかないほど、コテンパンにやられたのだ。
父親の威厳も、今まで築き上げてきたものも、脆くも崩れ去ってしまったのだ。
もう私に残っているものは何も無い、抜け殻状態だ。
明日への活力を失った私は｢これからどうすれば良いのか・・・｣
何も考えることが出来ない状態になってしまった。
そんなとき、
｢お父さん美味しいね！！｣
娘からの一言だ。
周りを見れば、かみさんも、下の悪ガキも、みんな笑顔で食べている・・・
他の家族も笑顔が絶えない様子だ。
大事なことは
｢家族みんなが笑顔で楽しく食事をする｣
これに尽きるのだ。
ありがとうＪ･Ｓカフェ、大事なことを教えてもらった初夏の日曜日になった。
アクセス・場所
名 称：J.S. PANCAKE CAFE（ジェイエスパンケーキカフェ）
住 所：〒152-0035
東京都目黒区 自由が丘1-8-7 3F
自由が丘駅南口徒歩3分
電話番号：03-5731-1185
営業時間：11：00～21：00
定 休 日：不定休
取扱商品：パンケーキ専門カフェ
構 成：地上3階(1階ジャーナルスタンダード メンズ 2階レディース、3階J.S. パンケーキカフェ）
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