自由が丘はスイーツの街だ。
その割には気にってよくいくお店は限られる。今回のパティスリーパリセヴェイユは、自由が丘でもトップクラスのパティスリー。いや、自由が丘という枠だけでなく全国的に見ても、これほどクオリティーの高いスイーツを見たことがない。
辻口シェフであまりにも有名なモンサンクレール、モンブランケーキの発祥店舗のMONTBLANCと双璧をなすお店と言えばここになる。
自由が丘3大スイーツの1角であるパティスリーパリセヴェイユをとりあげよう。
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パリセヴェイユ自由が丘 思考は現実化する
昔になんかの本で読んだことがある。
自分の頭の中で考えたことは、すべて現実になると・・・
当時10代だった私は内容も良く読まずに、そんなことあるわけないだろとバカにして本を捨ててしまった。
あれから20年近く経つが、あの本に書いてあったことはあながちウソじゃなかったんだな。
このパティスリーパリセヴェイユのパティシエである金子美明(かねこ よしあき)氏は、思考を現実化させた一人だ。
中学卒業と同時にパティシエになるため、1980年にルノートルに入社後に修行を続け、1990年代は数々の国内有名店のシェフパティシエになる。
1990年にフランスへ渡仏したあとは、4つの名立たるお店で修業を積み、2003年に自由が丘に『パティスリーパリセヴェイユ』をオープンさせた。
サッカーの世界で活躍する三浦知良ことカズ氏と同じで、中学を卒業した後に夢を叶えるために厳しい世界に飛び出した。
とくにパティスリーパリセヴェイユを開店するまでの話が、まさに思考は現実化するということを強く感じて、私はもう1度この本をブックオフで買い直したのだった・・・
パリセヴェイユ自由が丘 フランスの雰囲気を感じる店内
私はフランスマニアではないので、パリセヴェイユがフランスの雰囲気を再現しているかは良く分からない。
ただ、金子氏は相当なフランスマニアらしいので、これがフランスのパティスリーに近い雰囲気なんだろうと感じることは出来る。お店はいつも混雑していて、特にテーブル席で食べるのは難しい。
パリセヴェイユ自由が丘 ケーキ
ショーケースの中には、とても個性豊かなスイーツが並んでいた。
うちのかみさんが大好きなテアトルはまだ在庫があった。
とにかく人気店なため、夕方になると欲しいケーキは無くなってしまう。
かみさん希望のテアトル/620円、娘希望のムッシュ・アルノー/650円、他私が選んだ・・・
名前が思い出せない・・・
そうだシュープレーム/620円の3個を購入する。
帰りは買い物して帰る予定だったので、保冷材は1時間分を希望した。保冷材は1時間分までは無料で付けられる。
どこかに寄ってから帰りたいとき、何が起きるか分からないのでMAXで頼んでおくことをオススメする。
パリセヴェイユ自由が丘 テイクアウトしたケーキを持ち帰る
中でお茶したかったが、混雑が激しいのとベビーカーの置き場がないため、今回は諦めて家に持ち帰ることにした。
本当は店内でパンやアイスコーヒーなども一緒に堪能したかったが仕方ないか。
15時のおやつに久しぶりにパティスリーパリセヴェイユのケーキを食べることができる・・・
こういうのを小さな幸せと言うのかな?
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パリセヴェイユ自由が丘 最高峰の味にため息
ケーキの箱には特に何かロゴが入っているわけでもなく、真っ白いだけのシンプルなものだった。
中のケーキが鮮やかな分、ここにお金は掛けるべきじゃないもんね。
どのケーキも個性が強く、見た目も美しかった。
私は濃厚なチョコレートが好きなので、シュープレームを選んだことは間違いない。
娘はイチゴ好きなのに何故かオレンジの味がするムッシュアルノーを選んでいた。
いつもじゃ絶対しない選択に少し疑問を感じた。
とりあえずケーキは美しいのに、家にあるお皿が合わない・・・
今日に限ってこういう細かい部分が気になってしまう。
娘もかみさんも早く食べたいみたいでブーイングだ。
でも「器」は料理を際立たせる、どうしても今あるものが気に入らなかった。
娘は我慢できず、近くにあるお皿に自分で選んだムッシュアルノーを乗せた。
やっぱり合わない・・・
なんか腹立ってきた。なんでうちにはこんな皿しかないのか。
これはいつも正月におもちを食べるときか、私が深夜に仕事から帰宅した際に、温め直したコロッケを乗せるための専用皿だ。
久しぶりに食べるパティスリーのケーキに、普段コロッケを乗せる皿を使うことが、お店を冒涜しているように感じて私は堪らなかった・・・
当然、娘とかみさんは私がそんな状態になっているとは思いも知らず、とにかく早くケーキ出してのひとことしか言葉を発さない。
がさつな人達はこれだから困る。
この2人には、フランス仕込みのケーキを食べる資格などないのだ。
娘はそんなことはどうでもいいよ、みたいな感じで美味しそうにケーキを一口頬張った。
イライラしだした私の様子に気付いたかみさんが、結婚式の引出物でもらって以来使用していなかったお皿を出してきた。
『これティファニーのだから、これ以上文句ないでしょ!!』
ブランドだったら良いというわけではないのに、なんて言いぐさだ。でもせっかくの休日のスイーツタイムをぶち壊したくないため、ここは我慢してティファニーの皿で手をうった。
かみさんは久しぶりのテアトルにとても満足していた。
私も一口もらったがテアトルは甘味を感じるミルクチョコレートが、程よいバランスでとても美味しかった。
私もテアトルは好きなんだが、同じものを食べるよりは新しい、食べたことが無い物を食べたかった。
シュープレームは、予想通り濃厚なチョコレートで覆われていた。
トップ部分にはラズベリーなのか、苺の仲間みたいなものが乗っており、これがアクセントになっている。
濃厚なチョコの味とほんのり感じるスイーツ(果実)が見事に調律が取れていて最高の満足を与えてくれた。
これ以上、何も言うことは無いだろう。
十分だ、ホントこれで十分・・・
こんな満足な土曜日の午後は珍しい。
いつもは邪魔されて目茶苦茶にされてしまう原因の2歳の長男は、久しぶりにスヤスヤと眠りについている。
そのおかげも大きかった。
パリセヴェイユ自由が丘 まとめ
東京でもこれだけのスイーツを出すお店は少ない。
有名店ということで実際に行ってみると拍子抜けしてしまうお店も多い中、パティスリーパリセヴェイユが『本物』のお店、パティスリーということは間違いがないのだ。
これはオーナーシェフの金子氏が15歳から培っている魂というよりは、純粋にケーキを作ることが楽しいんだろう。
そのパッションがさらなる旨味を引き立てているのだと感じる。
本当は明日も、明後日も食べたい・・・ そう思える数少ないパティスリーなのだ。
パリセヴェイユ自由が丘 アクセス
住所:〒152-0034
東京都目黒区自由が丘2-14-5
電話:03-5731-3230
営業時間:10:00~20:00
定休日:無休
席数:24席(全席禁煙)
業態:パティスリー・パン・カフェ
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