自由が丘駅の南口改札を出たすぐのところにある商業ビルMELSA(メルサ)。
私もここには良くいくので比較的馴染みのある建物、というよりもかみさんの買い物に付き合わされることの方が多いかもしれないが・・・
メルサは意外に古くから自由が丘に存在しており35年近い歴史を誇る。駅近という最高の立地と、エレガントな女性向けファッション・グルメ・ビューティ、すべてがここに詰まっているところが売りになる。
4月20日にニューオープンしたセサミプラスさんについて取材の依頼が入ったため、お伺いさせていただくことになっていた。
この日の自由が丘はマリクレール祭りということもあり、非常に活気に溢れている。
クレメゾンさん依頼の女性向け店舗ということもあり、少し緊張するなーとか思いながらトボトボとお店へ向かうのであった・・・
大人の女性向けライフスタイルショップ『セサミプラス』
エスカレーターを上がりお店の前に着いたのが約束ギリギリの15時30分。
ほぼオンタイムに到着してしまったことはいつもの事だが、店内はかなり忙しそうだったので中々話しかけられる雰囲気ではない。
もう少し早く来れば良かったと後悔しながらも、接客中の店員さんを横目に店内を少し見させていただいた。お店自体は自分が想像していた雰囲気通りではあったが、ラインナップされているアイテムが少し予想外のものが多い。
その辺は後述するとして、まずはセサミプラスとはどのような位置付けのお店なのだろうか?
セサミプラスとは?
女性向けの店内でひとりウロウロとしている怪しさが伝わったのか、一番初めに私にコンタクトを取っていただいたMELSAの鍋田さんが私の元に来てくれた。
その後すぐレジから接客を終えたばかりの女性が私に近づいてくる。この人が店長の江口さん、本日私の対応をしていただけることになっていた。
今日はマリクレール祭りということもあってか、販売応援に来ていたテイジンアソシアリテイル商品企画部マネジャーの青柳さんともご挨拶させていただく。
セサミプラスのコンセプトとはどのようなものなのだろうか?
成熟した大人の女性に向けた上質で心がときめくライフスタイルの提案をコンセプトに、リビング雑貨からファッションまで、女性のライフスタイルをトータルに演出する豊富な商品ラインナップで、楽しく心豊かに暮らす主婦の皆さんをメインターゲットに展開。 テイジンHPより引用
当然ながらお店を行き来するのはすべて女性、年齢で言うと30代~40代が中心といったところ。
セサミプラスは隣の田園調布に1号店を構えており、自由が丘は2号店にあたる。健康・美容に気を遣う大人の女性向けのお店、40代の女性をコアターゲットとして、よりライフスタイルの幅を広げるものを中心に展開している。
母体は帝人グループの小売り業態部門の一つであるテイジンアソシアリテイルの中の1ブランドという位置づけだ。
要は大人の女性のためのアイテムがトータルパッケージされたお店なのだ。ファッション・コスメ・雑貨等、40代向け女性に相応しい上質なものを取り揃えている。
上質な素材と価格のバランス
アイテム構成は自社企画品とセレクト品がバランスよくラインナップされている。
価格帯はアパレルで言うとジャケット類が15,000~16,000円、最近人気のパジャマ類が6,000円、カットソーは5,000円が平均価格といったところになる。
私が先ほど予想外とお伝えしたのは、ナチュラルな雰囲気のお店ということもあり、ジャケットで言えばもうワンマーク安い12,800当たりを予想していた。
そこに自分の想像とのギャップがあったため、イメージよりも少し高いかなと感じたのだ。
だが、この認識が間違いであることはすぐに理解できた。
これは単純に私がセサミというお店、及びテイジンアソシアリテイルグループを正確に把握していなかっただけ。
テイジンアソシアリテイルは6つのブランドより構成されている。
今回お邪魔させていただいたトータルライフスタイルを提案するセサミ及びセサミプラス、インテリアを展開するインテリアート、メンズセレクトショップの先駆けと言っても過言ではないテイジンメンズショップ、そのアウトレット店舗にあたるテイジンメンズショップラック。
何よりもテイジンメンズショップ(以降テイメン)の流れを汲んでいるだけで十分ではないかと思ってしまった。
私はリアル世代ではないにせよ、テイジンメンズショップの凄さはなんとなくではあるが理解できる。私よりも2~3世代前、ちょうど60代後半~70代位の方が若かりし頃に憧れたお店。
銀座のど真ん中にお店があるのはもちろん、セレクトショップの老舗中の老舗であり、今では当たり前のように知られているラルフローレンやポールスミスをいち早く日本に紹介したお店である。
今の時代も3大セレクトショップと呼んでいるかは分からないが、有名セレクトショップの役員の中にもテイメン出身者は多い。この辺は調べてみて分かったことだが、トラッドのエッセンスが凝縮されたテイメンスタイルのレディース版と言える。
日本のトラッドスタイルを作ったと言っても過言ではないテイメンのパターンを流用した高品質なジャケットが15,000円で買えるのであれば、これほどコスパ感の高い買い物もないだろう。
素材や製造工程が他とは違うのだ。製造は日本製のものが多く、ほとんどのアイテムが洗えるというのも品質の高さを示している。
自由が丘にはナチュラル系のショップは多いが、セサミプラスのようなカチッとした大人の女性向けショップは少ない。この年代の女性にとって素材は重要なキーファクターであり、中途半端に安いものは着れないのだ。
数回着ただけでへたってしまうものなどもってのほかで、若い人であれば許されてしまうものも、この年齢になってくるとそうはいかない。
人によっては見た目が大きく変わってくるのも40代であり、その分若い頃とは異なりサイズも人それぞれでだいぶ幅が出てしまう。そこを見越したサイズ展開の広さもセサミプラスのポイントの一つだ。
ジャケットは36~42号、パンツは5~15号まで取り揃えている。
テイメンの売れ筋をマーケティングデータとしてレディースに活かす。そこに時代のトレンドを取り入れたカラーや、大人の女性向けのデザインを行っている強味にプラスしてこのサイズ展開の広さ。
知名度が低いのはあまりにもったいないと素直に感じた部分になる。
リバティ社の生地を使って作られたスカート(15,000円)は触り心地も滑らかで上質なもの。私は不勉強で申し訳ないのだが、このリバティという生地を知らなかった。
イギリスにあるリバティ社の生地の特徴がレトロな小花柄を基調としているものが多く、今ではこの小花柄を総称してリバティ柄と呼ばれることが多い。
メンズのスーツで言えばロロピアーナタグみたいなもので、イギリスのリバティ社生地を使用しているギャランティーのようなもの。自由が丘という土地にオープンしたのはターゲットを考えればピッタリなのではないだろうか?
首元にラインストーンがあしらわれたネイビーのカットソーは、キレイ目コーデが中心になってしまう自由が丘のママ層に向けてピッタリ。ママ層だけではなく通勤着としてもこれから活躍しそうな上品なアイテムだ。
ジャケットのインナーとしても使えるし、これ単体でも存在感があって良いと思う。肌触りが良いのはこれ以上言わなくてもいいよね・・・
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何気に人気のパジャマ
パジャマのお店が少ないからか、パジャマを所望されるお客様が多いとのことだった。
小林麻央がブログでナルエということを発信した際に一気に拡散され、そのパジャマを探しに来店される人も多い。SNS効果は本当に凄まじい。著名人の一言で問い合わせが殺到してしまう。
価格帯も6,000円~と非常に買いやすいプライスゾーンなのも大きいのだろう。パジャマにそれだけ需要があるなんて取材して初めて分かったこと。
江口さん、青柳さん曰く最近はパジャマパーティが流行っているらしい・・・
要はかわいいお気に入りのパジャマを着て、ホテルや家でおしゃべりを楽しむことらしい・・・
この辺は女性らしい発想だ、それにターゲットの年代になってジャージで家にいるというのもどうなのだろう?ビューティさのカケラもなくなってしまう。
ジャージでも良いんだけど、より女性らしいものを当然望むものだろう。
その点、セサミプラスに展示されているパジャマの中には、パジャマっぽくないデザインのものも多い。これくらいの雰囲気で参加したいみたいな衝動は分かるような気がした。
バッグ類
エナメル一枚側のバッグはショッキングピンクが眩しい。
カラーも豊富に取り揃えているので自分の好みの1個が見つかるはずだ。薄手で軽量、ちょっとした買い物などにピッタリの代物。
この他にもバッグ類は多数の種類が展示されており、用途別に様々なシチュエーションで使えそうなものが並んでいる。
こちらも薄手のトートバッグなのだが、意外性のある商品だった。これ一つだけでも存在感を感じさせるデザインではあるが、それとは別にお得なポイントが隠れている。
中にはショルダーバッグが入っており、用途別に使い分けができる仕様となっていた。
価格は6,400円というこれまたユーザー心理を巧みについたプライスゾーン、純粋にトートだけで6,400円だって十分売れるものだと思う。
そこにショルダーまで付いてくるなんて・・・
トートバッグは大きく見えないように両サイドを留めることもできるので、様々な見せ方ができるのもポイントとなっている。
買いやすい価格帯ということもあり、プレゼント等の贈り物としても使える嬉しいアイテム。労いの気持ちを込めて大事な奥様にサプライズしてみるのもいいかもね。
アーティフィシャルフラワー
贈り物と言えばこちらも最近認知度が上がってきているアーティフィシャルフラワー。造花よりもより花らしい絶妙な色合いが目を惹かれるものだった。
服と雑貨と花などの展開をしているお店は少ない。店頭の入り口にこれだけのスペースを確保しているお店はあまりないのだ。
アーティフィシャルフラワーが結構メインで販売をされている。スタッフの方が作られているので、ご希望に沿ったアレンジをしてお渡しすることも出来る。価格とイメージだけを伝えて作ってもらうこともできるのだ。
この手のアーティフィシャルフラワーを取り扱うお店の中では対応範囲は広いとのこと。いまいち使用用途が分からない私に青柳さんが解説してくれた。
夏場は花がすぐ枯れてしまうこともあるため非常に盛況のようで玄関やドアノブ、水回りにひと花置くだけで、インテリアの一部として楽しまれている方が多いという。
本物の花とアーティフィシャルを織り交ぜて使う人も多い。色味も季節に応じて変えたり、寝室に飾られる人も多い。お花業界でも非常に注目度が高く、作り方教室なども開かれるようになっている。
汎用性の高さも大きいのかもしれないね。
もう過ぎてはしまったが、母の日のギフトとしてアーティフィシャルフラワーを贈るなんて習慣ができる日が来るかもしれない。
まとめ
シルケット加工したカットソーは肌触りも素晴らしい。ホワイトよりもグレーやカーキカラーの方が高級感があって良く見える。
トップのボタンはビジューを使い、キラッとさせているところが大人の女性の心を掴むのかもしれない。
この他にも紹介したいものは山ほどある。フレンチリネンのカーディガンやジャガード素材のスリムストレッチパンツ、フロント全面がフラワーモチーフのカーディガンなど。
ものすごく手が込んでいるアイテムもネットに入れれば洗うことが出来る。しかもプライスゾーンはどれも1万円以下が主流のものばかり。
とにかく素材の良さを実感できるのは店舗に行かないと分からないと思う。私の拙い文章ではこれが限界なので是非一度お店まで足を運んでほしい。
あなたの暮らしをちょっと満たしてくれる素敵なものが必ず見つかるはずだから・・・
住所:〒152-0035
東京都目黒区自由が丘1-8-19
メルサ自由が丘パートII 2F
電話:03-6421-2575
営業時間:11:00~20:00
定休日:MELSAビルに準拠
業態:ライフスタイルショップ
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